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チャッピーの49日

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昨日はチャッピーの49日でした。
本当に月日が経つのは早いものです。
朝、お花屋さんに行ったら、なんと今日は臨時休業・・・
49日だというのに、キレイなお花をお供え出来なくてごめんね、チャッピー。

今日はチャッピーとお別れした日の事を書こうと思います。


4月23日(土)午前5時10分

いつものように、早朝5時に起きた私は
いつものように、夫手作りの鶏肉と野菜のペーストと柔らかく煮たおうどんを食べさせて
粉薬をシリンジで飲ませました。

それから、この日も寒い朝だったので、チャッピーを毛布にくるんで
私は自分の布団の上で抱っこしていました。
すると、何かがポロンと落ちたような気がしたので見てみるのですが
何も落ちていません。

『気のせいだったかな』 そう思ってチャッピーの顔を見ると
チャッピーの目じりからポロンと涙の粒が落ちました。

『あ~さっきのはチャッピーの涙だったのね、じゃぁ今日は目薬ささなくて大丈夫だね!』

なんと、あきれたのんきなお母さんでしょうか!
そうです、今にして思えばこの涙がチャッピーからの最期のメッセージだったのです。

『お母さん、僕そろそろ行かなきゃだ! 今までほんとにありがとうね!』

たぶん、私にそう伝えようとしていたのに違いありません。

なぜなら、チャッピーの涙というのは普段は目頭から流れるのです。
他のわんちゃんはどうなのかはわからないけれど
チャッピーが涙を流す時はそうなのです。
それが、この時は目じりから流れてポロンと落ちたのです。

なんでこの時に気づいてあげられなかったんだろう・・・
私の後悔はこの1点に尽きるのです。

この後、なぜか私はチャッピーの写真を撮りたくなり
携帯のカメラの『カメラ切り替え機能』を使い、チャッピーを抱いたまま写真を撮りました。
その時の写真がこれです。

チャッピーの49日_e0225144_344382.jpg


この写真が、生きているチャッピーの最期の写真になってしまいました。
そして、意識のある、目の開いているチャッピーとの最期になってしまったのです。

それからしばらくの間、チャッピーを抱いたあと
布団に寝かせて、私も休みました。

朝、目が覚めるとチャッピーはすやすやと眠っていました。
家の用事をしながらの合間に様子を見るのですが
やっぱり寝ています。
おしっこは出ていないし、無理に起こしてもどうかと思い
体位変換だけして、また寝かせました。
その後、せめて水分だけでもと思い、シリンジを口に持っていっても
口を開けようともせず眠っています。

それでも、昼過ぎまで一度も覚醒しないし
おかしいな・・・なんかへんだな・・・そう思っていました。

そして、2時30分頃だったでしょうか
やっぱりこんなに目を開けないのはおかしいと思い
チャッピーが息をしているか、自分の耳を近づけてみると、呼吸していません!

『えっ?うそ!』 もう一度耳をあてても、やっぱり呼吸していないのです。

慌てて布団をめくると、お腹は上下に動いて呼吸はしているようでした。
でも、何度確かめても息をしていないのです。

私はパニックになり、震える手で仕事中の夫に電話をしました。

夫『わかった、すぐに病院に連れて行きなさい、僕も今から病院に向かうから!』

それから、病院に電話をして状態を伝えると、すぐに連れて来るようにとの事。
電話を切った後の事は、今でもあまり思い出せません(笑)
それくらいパニックになっていたのですね。

車を玄関まで移動させ、後部座席のドアを開けてから部屋に戻り
毛布にくるんだチャッピーを抱き、車に乗せ、病院に急ぎました。

午後3時15分
病院の前まで行くと、すでに到着していた夫が待っていました。
私の車を停車させると同時に、夫がドアを開けてチャッピーを抱きかかえ
病院に入って行きました。

私が病院に入ると、先生がチャッピーを診察してくれているところでした。

先生『意識がなく、危険な状態です。今から脳圧を下げる薬を注射します。
  この後の事ですが、もういつ逝ってもおかしくない状態です。
  今夜かもしれないし、明日の朝かもしれないし、2日後、3日後かもしれません。
  今までのように水分や栄養分、薬も口からはあげられないので
  入院させてもいいですし、おうちに連れて帰ってもらって
  家で点滴と座薬をするという事も可能です。
  そして、安楽死という事も選択肢のひとつとしてお考えになっても
  決して間違いではありません』

もうだめなのであれば、病院の冷たいゲージの中で最期の時を迎えるより
絶対に家で見送りたい・・・
そして、今後の事については家に帰って家族と相談して決めたい・・・

そんな事を言ったと思います。
それから夫とチャッピーと私は家に帰りました。

チャッピーは眠ったまま、夫に抱かれていました。

すると、チャッピーが 『ヒクッ・ヒクッ』 と声をあげたので
夫 『なんだ?今の?』 
私 『顔が上を向いているから苦しいんじゃない?寝かせてあげたら?』 
夫 『あ、そっか~ごめんごめん』

2人で笑いながらチャッピーを布団に寝かせました。

とても先の事なんて考えられなくて、私は夫の灰皿をとりに台所に行き
持って来た灰皿を夫に手渡しながら、チャッピーの顔をのぞくと

『ん?なんかへん!』 

チャッピーに顔を近づけると、やはり息をしていません。
布団をはぐり、お腹をみると
やっぱり呼吸をしていませんでした。

『パパ!! チャッピーがっ!』

慌てて夫はチャッピーをすぐに抱きかかえ

『チャッピー!チャッピー!どうした、チャッピー!』

これがチャッピーの最期の瞬間でした。


後で携帯の発信履歴を見てわかった事ですが
午後3時52分に、娘たちの携帯に電話しているので
チャッピーが亡くなった時間はおそらく3時50分くらいだったと思います。

その後の事も、正直言ってあまり思い出せないのですが
また後日、思い出せる範囲の事を書こうと思っています。

どうも気持ちがズシンと重くなってきましたので、今日はここまでにします。

by wanwan-memory | 2011-06-12 05:02 | お別れ・ありがとう!

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